秘蔵墨 一覧 |
当主 | 墨 名 | 様子 | 年代など | 重さ | 寸法 |
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四世 道悦 | 葵御紋 | 紋、金彩・下地、水色 | 貞享年製(1684〜86年) 清・康熙23頃 |
35g | 110mm |
六世 元泰 | 獅踞 | 獅子のみ金彩 | 10g | 84mm | |
七世 元彙 | 官 | 彩色無し・側面四方貝磨き | 天明元年 1781年製 清・乾隆46年 |
20g | 110mm |
十一世 元淳 | 龍徳被墨 | 金巻 | 明治戊申(41年) 1908年 清・光緒34年 |
30g | 91mm |
十一世 元淳 | 松鶴 | 題字、銀 | 45g | 105mm | |
十一世 元淳 | 七言二句 (五枝梅) |
38g | 95mm | ||
十一世 元淳 | 萬歳 | 金巻 | 裏面「壷石写」 | 45g | 102mm |
十一世 元淳 | 古梅園始祖 松井道珍 慶長古法 |
90g | 136mm | ||
十一世 元淳 | 聖煙 | 6g | 50mm | ||
十一世 元淳 | 霊煙 | シール 「日本筆墨硯生産聯盟之鐙」 |
10g | 60mm | |
十一世 元淳 | 紅花墨 | 金巻 | 明治天皇、昭憲皇太后ご愛用 箱のシール、絹に印刷 |
9g | 63mm |
鵞群 | 金巻 | 巻子型 | 18g | 102mm | |
龍翔鳳舞 | 六角柱 | 上部「商標登録」 | 10g | 73mm | |
入木道 | シール 「日本筆墨硯生産聯盟之鐙」 |
昭和11年 | 50g | 103mm | |
一印 | 昭和15年 | 40g | 109mm | ||
蘇東坡 | 昭和32年 | 34g | 86mm | ||
子墨 | 昭和32年 | 50g | 100mm | ||
李白 | 昭和35年 | 40g | 89mm | ||
唐剤 | 昭和35年 | 55g | 100mm | ||
天趣活発 | 昭和35年 | 80g | 131mm | ||
沈水香 | 昭和40年 | 10g | 81mm | ||
草膠 | 昭和40年 | 35g | 87mm | ||
馨 | 昭和43年 | 23g | 53mm |
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葵御紋墨 | |
今回の為に開封された墨です。 | |
店長のコメント | |
包みには「貞享製」(1684〜86)とありますが、何代目の当主かは書いてありません。年代から推して四世としました。 また「貞享」が江戸期のどのあたりなのか我々にはピンときませんが、徳川幕府5代将軍綱吉(犬公方)の時代。 そして元禄、町民文化が隆盛を極め、赤穂浪士の事件がおこります。 中国では清、康熙23年、今から327年前になります。 墨、本体はといいますと、包みがきれいな状態を保っていることからしても、良い状態で枯れてきたと思われます。 葵御紋の彩色も生気を感じます。 裏面には「官工 古梅園松井和泉掾製」とあります。 原料に関しては包みに記載はありませんが、植物油煙、おそらく菜種油煙が使われたであろうと想像できます。 今ひとつ、「貞享製」と書かれた朱で、「壱挺 價 弐円三拾八錢」と書かれています。 明治になってから書かれたものと思われますが、非常に高価な墨であったといえます。 |
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官 | |
今回の為に開封された墨です。 | |
店長のコメント | |
包みには「天明元年 元彙翁製」とあります。天明元年は1781年。元彙は七世当主(1716〜82年)ですから最晩年の製作となります。今から230年前。 天明のころといいますと、徳川幕府10代将軍家治、田沼意次から松平定信(寛政の改革)時代で明治維新まで87年といったころでした。中国では清、乾隆46年、文化的には円熟期と言えましょう。 墨、本体を見てみましょう。表面「官 松烟煤真墨」、裏面「用南紀熊野山千歳古松取烟 御墨工人古梅園和泉掾松井元泰謹製」とあります。 この元泰は六代当主です。先代の型を使って製墨されたものと想像できます。 また表裏は葵御紋墨と同様、刷毛目のような細かい縞目に文字を浮かせています。 側面四方は、貝で磨きまるで漆を塗ったように仕上げており、格調の高さを保っております。 |
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